こんにちは!
今回は、先祖供養について、その中でも特に、多くの方が亡くなった時についての説明をしていきたいと思います。
中々、成仏できないパターンとは?
先日、3月11日に東日本大震災から11年ということで、テレビの中で多くの遺族の方々が手を合わせていました。
何度見ても、心が重くなってしまいます。
普通というと変な言い方かもしれませんが、普通に何もなく亡くなられた方は、成仏まで3~5年ぐらいかかります。
しかし、災害等で亡くなられた方が成仏するまでには、かなり長い時間がかかってしまいます。
亡くなられた体を土に戻す方法としては、火葬、水葬、土葬があります。
今までの私の経験上、この火と水と土で亡くなると、中々成仏するまで時間がかかってしまいます。
このような場合は、何度も供養をすることをお勧めします。
例として、津波で流されてしまった方は、霊体になっても中々家に帰れなくて彷徨ってしまいます。
仮に母親が亡くなられた場合には、提灯とロウソクを持って海に出向き、大きな声を出して、
「おかあさ~ん、一緒に家に帰ろ~!」
と何度も発しながら、ロウソクに火を灯して、家の仏壇まで導いてください。
導きましたら、毎日お線香をあげて供養することをお勧めします。
慰霊碑の役割とは?
東日本大震災の後、慰霊碑を建築する時に、私も寄付をさせていただきました。
実は、この慰霊碑を建てることは非常に重要です。
東日本大震災の津波のように、一度に多くの方が亡くなった時には、多くの方が自分が亡くなったことがわからずに、霊体としてさまよい続けてしまいます。
この場合に、慰霊碑を建てることにより、亡くなられた霊体をバラバラにしないで、慰霊碑に集まってもらいます。
そして、集まった霊体に何度も何度も追善供養をすることにより、浮遊霊にせず、成仏まで導きます。
これが本来の慰霊碑の役割であり、非常に大切なものです。
花火大会の役割
東日本大震災から半年後ぐらいの時の話です。
東北で花火大会が中止になりそうな話がありました。
その時の行政の中では、多くの方が亡くなっているのに、花火大会は不謹慎なので中止にしようという意見が多く出ていたそうです。
私は、とても寂しい気持ちになり、なかば怒りを覚えました。
花火大会を中止するというのは本末転倒であり、花火の本来の意味は亡くなられた方々の鎮魂とお盆の送り火から発祥しているので、花火自体が亡くなられた方々への一番の供養になるのです。
その時には、東京都に抗議の連絡をして、ぜひ花火大会をやってほしいと東北の行政に伝えてほしいとお願いしたことがありました。
私と同じ考えの方が多かったのかもしれませんが、その後無事、花火大会が開かれ、とても安堵したことを今でも覚えています。
先祖供養に「思い」が大切な理由
同じく、東日本大震災の後の話ですが、被災地ではトイレットペーパーやティッシュペーパーが足りないという報道を目にしまして、近くのスーパーで山盛りのトイレットペーパーとティッシュペーパーを買って、被災地に送ろうと思いました。
すると、レジに並んでいる際に、後ろに並んでいたお婆さんから、
「あなた達みたいな人が買い占めるから物がなくなってしまうんだよね。」
という心無い言葉を言われました。
私は、最初は黙っていたのですが、何度も言われたので、一言だけ反論しました。
「このトイレットペーパーとティッシュは、この後、都庁へ持っていき、東北の被災地へ送ってもらうための買い物なんですよ。」
と伝えると、なんと、そのお婆さんは自分の買ったティッシュペーパーを私たちのかごの上に乗せて、
「そういうことだったんですね。私の物も送ってください。」
と言われました。
私はこの時に人の本当の暖かさに触れた思いで、胸がいっぱいになり、感銘を受けた覚えがあります。
このような人々の思いが今の日本を支えているんだなーと、つくづく思う次第です。
日本古来から伝わる先祖供養も、この気持ちが大きな影響を与えていて、人を思いやる心と先祖を大事にしようとする心が、今の日本の発展に寄与しているのではないでしょうか。
改めて、日本の文化や思想に感謝したいと思います。
ご先祖様は大切にしましょう。
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