こんにちは!
今回はお葬式について書いていこうと思います。
日本では、仏教を信仰している人も、無宗教の無神論者であっても、人が亡くなった時には、お葬式に参加することが多いです。
ただ、なぜ行くのかと言われると、ほとんどの人がはっきり答えることができないと思います。
ですので、お葬式がなぜあるのか?どんな意味があるのかどうか?という点を説明していこうと思います。
葬式の意味
葬式の意味とは何でしょうか?
葬式は原則、人が亡くなった時にするものです。
これがなぜ必要かを説明する前に、人間が生まれる時から説明する必要があります。
通常、母親が子供を妊娠し、体の元ができあがると、そこに魂が入ります。
魂と体は常に一緒であり、原則離れることはありません。
そして、時間が経ち、体が死を迎えた時、魂は体から出ることになります。
この時に、そのままでは魂は、行き場所を失ってしまいます。
このさまよっている魂を、霊界に導くためにお葬式があり、魂が霊界に行くことを成仏といいます。
魂が成仏できないままでいると、苦しいため、やがて、自分の子孫たちに助けてほしいとすがってきます。
これが、霊障とか、障り(さわり)と言われるものです。
ですので、体から出てしまった魂を成仏させる必要があり、そのために葬式があるのです。
そもそも仏法の中に葬式という概念はない!?
お寺の仏教のお坊さんというと、葬式の時にお経をあげるというイメージが強いと思います。
しかし、実は仏法の中に、葬式という概念は説かれていません。
本来、先祖を大事にしなさいとか、成仏させるというのは、儒教の教えです。
ではなぜ、儒教の教えが、お寺でされているのでしょうか?
よくよく考えると結構不思議に思う人もいるかと思います。
お坊さんは優秀?
本来のお坊さんというのは、人々のあらゆる問題を解決するのが仕事でした。
「駆け込み寺」という言葉があるように、人々は何か人生で困ったことがあった時にはお寺に解決を求めて行ったわけです。
私も小さい頃は、何か困ったことがあると、母親に連れられて、地元のお寺の和尚のところに話を聞きに行ったりしていたものです。
そして、仏教の教えも、人々を救うというのが一番根幹にあります。
しかし、困った人を救うためには、あらゆることに精通している必要があったため、当時の僧侶というのは、かなり優秀であることが求められていましたし、位も高かったです。
そんな優秀な僧侶たちが、平安時代に遣唐船で中国に渡り、仏教だけでなく、医学、陶芸、建築技術等、ありとあらゆるものを日本に持ち帰ってきました。
その中に儒教も含まれているため、葬式という儀式もお寺がやるようになりました。
なので、儒教の教えである葬式という概念も、日本に来てから仏教の中に取り入れられ、その境界は非常にあいまいになっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お葬式にはきちんと意味があり、やらなければならないものであることがわかっていただけたと思います。
また、成仏については、Youtubeで解説動画を出していますので、興味がある方はぜひご覧ください。
以上、お葬式についてでした。
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